50代女性の求人が増えている理由
2017年の厚生労働省の発表によると、この年の8月の有効求人倍率は前月と比較して0.5%増加の1.52倍で、2004年以来初めて正社員の求人が求職を上回ったことになります。
現在、日本企業の人材不足が社会問題となっていますが、この数字からも募集が増えてきていると数値で見ることができます。
さらに、現代社会では出産・育児をしながら働く女性も増えていますので、30~40代の主婦も時短勤務等を選択し、パートではなくフルタイムで働く女性が多いようです。
そこで企業としては、残業ができない、急に休むことが多い育て世代よりも、雇いやすい人材になると注目しているのが、50代女性です。
50代であれば、子育ても一段落し、主婦であっても時間の融通がききやすく、子供の病気等で急に休むことがない世代であるというのが主な理由になります。
最近では、小売や飲食業を中心として、50代女性の正社員雇用が増えてきている背景にはそういった人材不足による影響が大きいようです。
50代女性の働き方
50代女性の働き方として、正社員雇用にこだわらなければ、いろいろな働き方を選択することができます。
まずは、求人が多く選択肢が多いのがパートやアルバイトになり、50代女性でもハードルが低くなっている雇用形態となります。
週に2~3日勤務という求人も多く、扶養内、またはフルタイムにするかも自分の望む条件内で選ぶことも可能です。
以前の仕事内容、実績を生かして働きたいという人には、派遣社員という形態がお勧めで、派遣会社に登録しておけば、条件に合った会社を紹介してもらうことができます。
ブランクがあったとしても、またスキルが低い場合でも、派遣会社によっては無料で研修できたり、スキルアップのフォローがある場合があります。
また、派遣社員であれば、就職してある程度働けば、いずれ正社員雇用を目指すことも可能です。
ハードルは高くなりますが、安定した収入や、キャリアアップを希望するのであれば、正社員や契約社員を目指すこともできます。
ただし、50代から未経験で雇ってもらうことは厳しいため、やはりキャリアやスキルが求められることになります。
手に職を持っているという場合には、フリーランスで業務委託を受ける働き方もお勧めです。
パソコンとネット環境があれば在宅でも可能ですので、子育て、介護等で仕事復帰が難しい人にたいへんお勧めの雇用形態です。
50代女性が持つ武器
50代の強みとは、年齢を重ねた分経験値が高いということ、さらにあらゆる世代とのコミュニケーション能力が高いという点があげられます。
また、家計を預かり生活を守ってきた主婦としての消費者目線でできる提案力があります。
50代が職探しをする場合に、自分の強みを知っておくことは、アピールポイントとなりますので大切なことです。