親とちゃんと話合ってる?両親の老後やもしもの時の準備について

シニア夫婦

親の意思が大切

日本人の平均寿命は、年々少しずつ伸び続けています。
定年後でも平均的に20年以上長生きする人が多く、長期に渡るライフプランを考える必要があります。

特に子供にとっては親が年を重ねるごとに心配になる事も増えてくるでしょう。
高齢者になればなるほど、いつどのような状態になるか分かりません。
そのため親が元気な時に、老後や終活についての話し合いが必要です。

今は昔の様に親と同居する世帯も少なく、長男が面倒を見るという時代では無くなっています。
しかし一人で生活できなくなった時には誰かが面倒を見る必要があります。
そこで子供たちがトラブルにならない為にも、親の意思をしっかりくみ取ることが大事です。

終活トラブル

ここ数年、終活という言葉をよく耳にします。
自分の余生を考えて、子供に迷惑を掛けたくないという思いを強く持っている高齢者が増えています。
そのためには、自分が元気なうちに終活に向けていろんな準備が必要です。
特に遺産問題に関しては、遺書を書く、生前贈与するなど本人の意思を明確にする必要があります。

ほかにも、葬儀の事、自分が入るお墓、仏壇、遺産分与などが挙げられます。
実際に話し合いをする際は、葬儀の希望を聞くことも重要です。

本人が亡くなってから遺族が行う負担を軽減するだけでは無く、残された遺族がトラブルにならないように自分の希望を伝える事が大事です。
本人の意思を尊重し一般的なお葬式、家族葬、一日葬など選択して生存時に業者を決めておくと手続きもスムーズです。

お墓の問題は、遺族にとっても負担が大きくなります。
お墓にかかる費用は何百万と必要になるケースも多いです。
また金銭的な問題だけでは無く、遺族のお墓の管理なども配慮して選ばなければいけません。
そのためにはお墓の場所や管理にかかる費用なども含めて、生前に親と子供たちが話し合いをしておく必要があります。

余生の不安を減らす

老後生活が始まると、自分がいつどうなるのか分からない不安と同時に残された子供に対して気がかりになる事が多いです。
特に亡くなってから子供たちがトラブルになる事と自分の事で迷惑を掛けたくないという気持ちが強くなります。
子供にとってもそれは同じことで、元気なうちでなければ話題に出しにくくなってしまいます。
つい遠慮しがちな話題ですが、もしものことがあった時には一番大事なことです。

年齢を重ねるといつどのような生活の変化を迎えるか分かりません。
痴呆症を発症して自分が解らなくなってしまう人、けがや病気をして生活が不自由になる人、急に万が一のことを迎えてしまう人もいます。
もしものことが起きた時にどうしてほしいのか話し合いを行う必要があります。

お葬式の手配、亡くなったと知らせてほしい人のリストなど、遺影の準備などエンディングノートに希望を記しておきましょう。
また自分の遺品整理も早めにしておきましょう。
処分して置けるものはしておくことで、双方の負担も軽くなります。

そして子供たちと話をして意思を伝える事が大事です。
子供たちにとっても大事な親の最期は希望通りにしてあげたいという気持ちがあり、それが確認できるのも両親が元気なうちです。